おすすめの本~その2~

こんにちは。すのうです。

今回のテーマは、
「おすすめの本~その2~」
について。

先日掲載した「おすすめの本」という記事に続いて、
今回は純文学を中心に、ご紹介させて頂きます。

 

〇太宰治 :「人間失格」

「本を読もう」と思って初めて読んだ本。
作りものの自分の体裁を認識しつつ、
それを今まで蔑んでいた人に見透かされ、絶望する。
主人公である男と、それ以外の周りの人間の常識や価値観の差が歴然としている。
道化者とそれ以外。それ以外と道化者を見透かすもの。
見透かす者と道化を愛する者。

どこまで行っても救われない主人公ですが、
私はこの男を真に純粋な人間だと思いました。

どれだけ考えても、人間と言うものは分からない生き物です。
人をテーマにした作品は数多くあれど、
私は、この作品以上に、人間の本質を突いた作品はないと思っています。

読み終わった後は、少し病みます。

 

〇川端康成 :「伊豆の踊子」

端的に説明すると、
ボンボンの学生が伊豆に旅行し、
途中遭遇した旅芸人一座の踊子の少女に手を出す物語です。

中学生の頃に最初の20ページくらいまで読んだことがありますが、
ふと気になり、読み返してみました。

改めて読み返すと、時代を感じる作品ですね。
当時は、旅芸人は蔑まれていた存在だとか、
主人公である「私」の古くさい口調だとか、
違和感がある作品です。

ただ、旅の情景がまるで目の前にあるかのように見えたり、
登場人物の性格や見た目なんかのイメージが、
気が付いたら固まっていました。

どこか心に残る作品で、映画も借りてしまいました。
やはり古いのですが、受ける印象は新しく、
旅に出たくなりましたし、人が好きになりました。

 

〇篠田節子 :「弥勒」

架空の国パスキムで作られた工芸品に魅せられた男が主人公。
仏教美術にまつわる物語かと思いきや、
話の本筋はもっと深い方向へと動き出す。

タイトルから重々しい印象を受けますが、
実際もっと重々しいです。

手に取ってみると分かるのですが、かなり分厚いです。
しかし、読んだ印象は、むしろ足りない。
長編なのに、それをまるで感じさせない作品で、
展開がとにかく劇的で、飽きさせないのです。

本好きな方からおすすめされた作品なのですが、
この作品は『本物』でした。

 

〇夏目漱石 :「こころ」

どこか秘密を隠し持つ先生。
ある日先生から届いた手紙、それは彼の謎に包まれた過去が綴られていた。

夏目漱石さんって、どんな作品を書くのか知りませんでしたが、
読み終わった時、何と言うか少し意外でした。

この時代の作品って、人の持つ感情に関するテーマが多く、
友情や恋愛感情の持つ苦しみを、鮮やかに表現しているな、と感じました。
書店のおすすめなだけあります。

 

有名な作品ばかりですが、改めて読み返してみると、
新たな発見があるかもしれませんね。

以上、「おすすめの本~その2~」でした。

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